「掲示物を作る時間がない…」中小病院・クリニックでよくある悩みを解決するヒント

「院内掲示、そろそろ差し替えないといけないな…」
「新しい診療時間の案内、誰が作るんだっけ?」

医療現場で、こんな声を聞いたことはありませんか?
日々の診療に追われながらも、掲示物や告知物の更新に時間を取られてしまう。
多くの病院・クリニックで見られる“あるある”のひとつです。

この記事では、まず日本にどのくらいの医療機関があるのかという全体像を押さえつつ、
掲示物・告知物づくりがどのような体制で行われているのか、
そして現場の負担を減らすために何が必要なのかを考えてみたいと思います。

日本の医療機関は「18万施設以上」—そのほとんどが中小規模

厚生労働省の「医療施設調査(令和5年)」によると、
日本国内の医療施設は 18万施設以上(181,000件超) にのぼります。

  • 病院:約8,000施設
  • 一般診療所:約10万件
  • 歯科診療所:約6万件

つまり、日本の医療機関の大半は「診療所」や「中小規模の病院」なのです。

さらに病院だけに絞っても、「200床未満の病院」が全体の 約7割 を占めていると報告されています。
(出典:厚生労働省 医療施設調査、東京都福祉保健局ほか)

一方で、300床以上・500床以上といった大病院は全体の2割にも満たず、
実は“中小規模”が日本の医療の中心を支えています。

掲示物・告知物をつくるのは誰?—現場の「兼任」事情

院内で目にする掲示物──
診療時間の変更、担当医スケジュール、感染対策のお知らせ、医療安全ポスターなど。
これらを「誰が作っているか」考えたことはありますか?

大きな総合病院では、
広報課や事務部などの専任部署がポスター・掲示物を一元管理していることが多くあります。

一方、中小規模の病院やクリニックではどうでしょうか。
実際には、「院長」「事務職員」「看護師」「受付スタッフ」などが、
本来の業務と並行して掲示物の作成・貼り替えを行っているケースがほとんどです。

「この前の検診ポスター、○○さんがワードで作ってくれた」
「掲示スペースが足りなくて、古いのを剥がして貼り替えた」

そんな“現場のインプロビゼーション(即興対応)”が日常的に行われています。
とくに小規模な医院では、誰かが少しずつ時間を割いて対応するしかない、
そんな状況が続いているのが実情です。

兼任による“静かな負担”──時間も気持ちも取られていませんか?

掲示物の作成や差し替えは、地味に見えて意外と時間のかかる仕事です。

  • 内容を確認して文章を考える
  • フォントや色を調整して印刷
  • 掲示許可を取って、院内の掲示板に貼る
  • 必要ならウェブサイトにも反映する

たとえば「診療時間の変更」ひとつでも、関係部署への連絡や掲示物差替えなど、
ちょっとした手間が積み重なります。

看護師さんや事務職員の方の中には、
「定時を過ぎてから作業することもある」
「診療の合間にポスターを直している」という声も少なくありません。

こうした“ちょっとした負担”が積み重なり、
本来の医療業務に影響してしまうこともあります。

もう少し“見た目”を整えたいけど、時間がない…

「ワードで作ってみたけど、なんだか寂しい…」
「文章だけだと、どうしても味気ない」

院内掲示物や、ホームページ・SNSの投稿を作るときに、
そう感じたことはありませんか?

実際、医療機関のスタッフの方からはこんな声をよく聞きます。

「ちょっとした挿絵やアイコンがあれば十分なんだけど…」
「昔買った素材集はもう使えなくて、デザインが古い」
「ネットで探しても、ほしい素材がなかなか見つからない」
「会員登録やクレジットカード登録は面倒だから避けたい」

つまり、「ほんの少し、見た目を整えるだけでいい。でもそこに時間がかかる」という悩みが多いのです。

そんな“ちょっとした困りごと”を解決するために

私たちの素材サイトでは、
医療現場の「ほんの少し手を借りたい」という声に応えるために、
シンプルで清潔感のある医療素材を、すぐに使える形で提供しています。

  • WordやPowerPointにそのまま貼れる画像サイズ
  • 背景透過のPNG形式で、色味を合わせやすい
  • 掲示物・ウェブ・SNS投稿にも共通で使える
  • 面倒な登録なし、探してすぐに使える構成

たとえば「予防接種」「感染対策」「診療時間」「健康診断」など、
よくある掲示テーマに合わせたイラストやアイコンを用意しています。
必要なときに、すぐ見つかる。
“文章だけでは伝わらない部分”を、ほんの少し補ってくれる素材たちです。

医療の「伝える努力」を、もう少し軽く。

いま、多くの医療機関では「治療」や「看護」だけでなく、
「伝える」「見せる」仕事も求められています。

でも、そのためにスタッフの時間が削られてしまっては本末転倒。
伝える努力を軽くすることが、これからの医療現場に必要なサポートだと思います。

掲示物・告知物・SNS投稿——
どんな場面でも、“ほんの少し整えるだけで伝わり方が変わる”。
そのお手伝いを、私たちの素材ができればうれしいです。

このブログでは、医療現場の掲示や告知業務を効率化するためのヒントや、
デザイン・レイアウトの工夫など、すぐに役立つノウハウを発信していきたいと思います。

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